まだまだ、警官を名乗る「おれおれ詐欺」

自動車 社会 社会

愛媛県警は1日、警察官を装って交通事故の示談金振り込みを迫る、いわゆる「おれおれ詐欺事件」が、先月末に今治市内で9件も集中発生していたことを明らかにした。このうち2件では振り込みがすでになされ、現金を騙し取られている。

これは愛媛県警・今治署が明らかにしたもの。同署によると、おれおれ詐欺事件は3月25日と26日の両日、同署管内である今治市内で集中的に発生した。

手口はいずれも同様で、今治署・交通事故係を名乗る男から電話が掛かり、「息子さんが暴力団関係者を相手に事故を起こした。今日中に慰謝料を支払えばすぐに示談できるように協力する」として、現金の振り込みを求めるというもの。

市民から「こんな電話が掛かってきた、詐欺ではないのか?」という通報によって事件が発覚。警察が把握した9件のうち7件は未遂に終わったものの、残る2件はすでに現金を振り込んでしまっていた。被害総額は約218万円だという。

警察ではすぐに口座凍結を銀行側に申し出たが、関東地方にある都市銀行の口座に振り込まれた現金はすでに引き出された後だった。

警察では「警察官が示談に協力することはない。交通事故係という名称の部署もない。不審を感じた場合は振り込みを行う以前に警察へ相談してほしい」とコメントしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV