気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年3月19日付
●あす開戦1年、イラク/テロ続発、記者、ホテルも標的(読売・1面)
●人間型ロボット、なぜ開発、見せたい技術力(読売・13面)
●やめよう違法駐車、渋滞、大気汚染、事故のもと、29日に拡大キャンぺーン(読売・32面)
●三菱ハブ破損、社内報告で欠陥指摘、昨年3月、整備不良を否定(朝日・1面)
●原油急騰、米ガソリン高値響く、景気回復に水さす恐れ(朝日・11面)
●市場の攻防、変わる東南アジア、神話の創造、タイ拠点 自動車新戦略(朝日・12面)
●自工会新会長に日産・小枝氏(朝日・13面)
●排ガス規制装置、マツダが初リコール(朝日・37面)
●三菱ふそう、ダイムラーの子会社に、三菱自動車が保有売却(毎日・10面)
●自工会会長「鋼材の値上げ認めぬ」鉄鋼大手の動きにくぎ(毎日・10面)
●会長就任の話/東証からない、宗国自工会会長(毎日・10面)
●タイヤ脱落、三菱自動車、虚偽報告の疑い(産経・31面)
●テーマは「パートナー」東京モーターショー、11月開催、今年は商用(東京・8面)
●大卒採用、来春18%増、業績回復、リストラ一巡(日経・1面)
●ETC車に夜間割引、来月後半から(日経・5面)
●自動車国内需要来年度0.9%増に、自工会会長見通し(日経・11面)
●トヨタ、新ネッツ、10販社削減、当初21車種にしぼり込み(日経・11面)
●回転いす:変革迫る熱意に満額、マツダ・井巻社長(日経・11面)
●デジタル無線、国際自動車が導入、タクシー都内2000台(日経・37面)
ひとくちコメント
タイヤ脱落死亡事故の問題をめぐり、三菱自動車の技術者の1人が、事故後の昨年3月に開かれた社内研修会で「ハブ破損は整備不良による摩耗とは関係が少なく、三菱は、実車実験をしないなど、重要部品の耐久強度評価をおざなりにした」と発言し、リポートにまとめていたことがわかったという。きょうの朝日が1面トップで報じている。
産経も社会面の準トップ扱いで「三菱自動車、虚偽報告の疑い」というタイトルで、1999年に広島県で起きた高速バスの「タイヤ脱落」について、国土交通省に行った報告が虚偽の疑いが強いことが、捜査当局の調べて分かったと掲載している。
きょうの各紙は日本がサッカーでアテネ五輪の出場を決めた瞬間のスナップ写真と記事を大きく取り上げているが、三菱の記事はその歓喜に水を差すような重苦しい内容である。