110番サイトに虚偽通報した男、書類送検に

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警視庁は4日、聴覚・言語障害者向けに提供し、メールで警察への通報ができる「警視庁110番サイト」にいたずらメールを送りつけ、業務を混乱させた大阪府に住む21歳の男を軽犯罪法違反(虚偽通報)容疑で書類送検する考えであることを明らかにした。

警察では「システムを悪用するもので、類似案件の再発を防ぐという意味でも厳しく対処したい」とコメントしている。

警視庁110番サイトは今年1月10日から運用を開始した。聴覚や言語に障害がある方を対象に、携帯電話のWEBブラウジング機能を使い、通報を行うというもの。

表示されるフォームに従って入力することで通報が完了する。場合によっては簡易チャット機能により、110番受付センターとリアルタイムに近い状態でのやり取りも可能としている。

今回、書類送検されることが決まった男はこれを悪用。運用開始直後の今年1月10日の午後7時ごろ、いたずらメールを送信した疑いが持たれている。

この際には事故発生地点を「千代田区霞が関2-1-1」(警視庁の所在地)、被害者の名前を当時の警視総監(現在の警視総監は1月16日に着任)として、バイク事故が起きたという内容の通報を行った。

受付した担当者は送られてきた内容を見て、すぐにいたずらだと気がついたために実害は無かったが、男はこれ以後も7回に渡って同様のいたずらを繰り返したという。

2月末までに約40件の通報があったが、この中でいたずら通報と確認されたものはすべてこの男が関与したこともわかっている。

男は取り調べに対して「最初はシステムに興味を持ってやったが、応じてくれないのでだんだんとイライラしてきて行為がエスカレートした」などと供述しているという。

《石田真一》

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