登坂性能のあるRV……被害を拡大

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1日未明、茨城県北茨城市内の常磐自動車道下り線で、走行車線を走っていたRVが道路脇の斜面に乗り上げ、交差する市道の橋脚に激突して大破するという事故が起きた。

この事故で同乗していた6歳の男児が死亡。運転していた38歳の女性を含む3人が重軽傷を負った。

茨城県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは1日の午前2時30分ごろ。北茨城市中郷町松井付近の常磐自動車道下り線の左側車線(走行車線)を走っていた38歳の女性が運転するRVが路肩側へ逸脱。そのまま道路脇の斜面を駆け上がり、高速道路と交差する市道陸橋のコンクリート橋脚に激突した。

クルマは100km/h近い速度で衝突したとみられ、車体の左側部分を削り取るようにして大破。後部座席に乗っていた6歳の男児が頭を強く打ったことが原因で死亡。運転していた女性を含む3人が骨折などで重軽傷を負った。

現場は見通しの良い直線となっており、警察では居眠り運転が事故の原因ではないかとみている。

RV車が衝突した橋脚は斜面を2mほど上がった位置にあり、通常のクルマが車線逸脱事故を起こしたとしても路肩に設置された縁石に接触し、それ以上の前進を食い止める構造になっている。

ところが、今回の事故を起こしたクルマはRVで、充分な登坂性能を有していたがために、斜面を駆け上がり、これが事故を拡大する要因になってしまった。

《石田真一》

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