覆面パトカーがタクシーと出会い頭に衝突

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20日未明、福岡県福岡市博多区内で逃走するひったくり犯の乗ったクルマを追跡していた福岡県警・機動捜査隊の覆面パトカーがタクシーと出会い頭に衝突するという事故が起きた。この事故でタクシーを運転していた36歳の男性が重傷を負っている。

福岡県警・機動捜査隊、同・博多署の調べによると、事故が起きたのは20日の午前2時45分ごろ。機動捜査隊に所属する31歳の巡査長が運転するパトカーは、午前2時40分ごろから福岡市中央区内で発生したひったくり事件の容疑者が乗ったクルマを追跡していたが、同午前2時43分ごろ、容疑車両が追跡されていることに気づいてしまった。

容疑車両はスピードを上げながら博多区博多駅前1丁目(JR博多駅前)の交差点に進入。赤信号を無視して左折した。追跡するパトカーもこれに続こうとしたが、運転していた巡察長は容疑車両に気を取られ、進行してくるタクシーに気づかず、出会い頭に衝突した。

この事故でタクシーを運転していた36歳の男性が胸を強打して肋骨を折る重傷。覆面パトカーに同乗していた45歳の警部補が頭部を打つ軽傷を負った。運転していた巡査長は無事だった。

事故当時この覆面パトカーは容疑車両に追跡していることを気づかれないように隠密状態で走行していたため、赤色灯やサイレンは使用していなかった。追跡を気づかれた段階で同乗の警部補が赤色灯を点灯させようとしたが、その直後に衝突事故が起きてしまったようだ。

機動捜査隊では巡査長に全面的な過失があったことを認めた上で、「追跡中の安全確認を怠らないよう、十分に指導・徹底させたい」とコメントしている。

《石田真一》

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