格安タクシー運行会社、営業許可を持ってなかった!

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国土交通省・東北運輸局は14日、1974年の会社設立以来、同省の認可を得ずに無許可営業してきた宮城県名取市内を拠点とするタクシー会社「ミナトタクシー」を道路運送法違反(無許可営業)の容疑で宮城県警に刑事告発した。

同時に、このタクシー会社が使用する車両を保有するものの、タクシー事業の営業実績が無かったミナト高橋新蔵商店に対して、同法違反でタクシー車両14台を20日間の使用停止にする行政処分を行った。

これは昨年末、東北運輸局が行った調査によって明らかになったもの。ミナト高橋新蔵商店は1953年に名取市を拠点とするタクシー事業に参入したが、1974年にタクシー事業を切り離す目的で別会社のミナトタクシーを設立した。

本来ならばミナト高橋新蔵商店からミナトタクシーに車両を譲渡し、許認可の取り直しも行う必要があったにも関わらず両社はこれを放置。ミナトタクシーは国土交通省からの営業認可を受けず、無認可営業を続けた。

事業分離から30年が経過しようとする現在でも、タクシー車両はミナト高橋新蔵商店が所有し、ミナトタクシーが雇用した乗務員がそれを運行するという、ねじれ状態が続いていた。

ミナト高橋新蔵商店は昨年7月、仙台市内で運行するタクシーとしては初めて値下げを申請したが、この際にミナトタクシーとしては営業認可を受けていないことが発覚してしまったらしい。

また、これと同時にタクシー事業の認可を受けていたミナト高橋新蔵商店がタクシー事業を行っていなかったという事実も判明。東北運輸局では関係者からの聴取を続けるとともに、処分について検討を行ってきた。

その結果、同省の認可を受けておらず、無許可営業であるため同省の行政指導権限が及ばないミナトタクシーについては、警察に道路運送法違反(無許可営業)容疑で告発し、処分を委ねると判断。

認可を受けていながら実際の営業実態が無かったミナト高橋新蔵商店に対しては行政指導権限が及ぶことから、こちらに対しては保有する車両の使用停止を命じることとなった。

ミナトタクシーとミナト高橋新蔵商店は東北運輸局に対して、「ミナトタクシーとして新たに営業認可を受け、ミナト高橋新蔵商店はタクシー事業を廃業する方向で手続きを進める」と説明し、早期にねじれ現象を解消する意思を見せているという。
《石田真一》

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