ちょっと高い罰金---検問突破した酒気帯び運転警官

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酒気帯び状態で乗用車を運転し、検問を振り切って逃走した際に物損事故を起こした栃木県警・小山署に所属するの23歳巡査について、宇都宮区検察庁は12日、道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪で略式起訴した。宇都宮簡裁は同日、この巡査に対して25万円の略式命令を出し、巡査は即日納付を済ませている。

この事件は今月2日に発生している。同日の午後11時55分ごろ、宇都宮市宮の内付近の国道121号線で県警・交通機動隊が飲酒検問を行っていたところ、1台の乗用車が警察官の停止命令を無視して走り去った。クルマは80km/hを超える速度で逃げ続けたが、同市さつき2丁目付近の市道を走行中に運転を誤り、民家のブロック塀に接触して停止した。

その後の調べで、逃走したクルマを運転していたのは小山署・地域課に勤務する23歳の巡査と判明。同乗していた男性も別の署に勤務する22歳の巡査であることがわかった。2人とも酒を飲んでおり、運転していた巡査からは酒気帯び相当量のアルコールを検知したため、道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。

巡査の飲酒運転は初犯だったが、簡裁では現役警察官であるにも関わらず飲酒運転を行い、しかも検問を振り切って逃走している点を重視。通常よりも2割ほど高い罰金支払いを命じている。

今回の罰金納付によって刑事上の責任は果たしたといえるが、巡査には警察内部の処分も今後行われる予定だ。

《石田真一》

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