アルコール検知器ふりきりそう…「0.91ミリグラム」をマーク

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熊本県警は11日、泥酔状態でタクシーを運転していたとして55歳のタクシー運転手の男を道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。

アルコール検知の結果、測定値の上限いっぱいに近い、呼気1リットルあたり0.91グラムという途方も無い量を検出している。

熊本県警・熊本東署の調べによると、11日の午前4時50分ごろ、熊本市昭和町付近の県道に路上駐車されていたタクシーの前部が破損していることにパトロール中の同署員が気づいた。

この署員が運転手に対して破損の理由を問おうとしたところ、運転手はそれを無視してクルマを発進させた。

しかし、クルマは真っ直ぐ走ることが出来ず、ヨロヨロと左右に車体を振りながら走行していることから、署員はパトカーでの追跡を行わず、進路に別のパトカーを配置するように要請した。午前5時ごろ、発見した場所から数キロ離れた地点に設置した検問でこのタクシーを止めた。

別の警察官が職務質問とアルコール検知を実施したところ、測定上限ギリギリとなる0.91ミリグラムのアルコールを検出。立って歩けない泥酔状態であることも発覚したため、道交法違反(酒酔い運転)の現行犯で男を逮捕した。

クルマが破損していることから、駐車車両などに当て逃げした可能性もあるとして、該当するような被害についても探している。

男は酔いがひどく、どの段階で飲酒したのかなどについても聞きだせる状態ではないという。

男が勤務するタクシー会社の関係者の供述によると、男は前日の午前10時から勤務に就いており、主に熊本市内を走ることになっていたという。警察では乗務日誌などから男の足取りを追い、飲酒時期についても調べを進めていくとしている。

《石田真一》

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