京都府警は18日、京都市内などで暴走族を中心とした非行集団の取締りを行う実働部隊「平安隊」を交通機動隊内に設置したことを明らかにした。京都市中心部の細い街路に対応できるように原付バイクでパトロールや暴走族グループの追跡を行う。
これは京都府警が暴走族をはじめとした非行集団の組織壊滅と集団化の解消などを狙い、県警の交通機動隊内に設置したもの。専従捜査員は現状17人で、交通機動隊、自動車警ら隊、少年課の出身メンバーで構成されている。
私服の捜査員が原付バイクに乗り、一般人との判別がつかないスタイルで走行中や集会中の暴走族グループに接近。その様子をカメラで撮影したり、参加しているメンバーの特定を行ったりすることを目的としている。
また、暴走が集団化しそうな場合にはその情報を本部に送り、捜査車両などを先回りで配置させることによって、集団化の解消を図ることも視野に入れている。
京都市内では約14の暴走族グループがあり、それぞれが縄張りを主張。集団暴走を行うことで示威活動を繰り広げている。また、繁華街などでは暴走族に属さない別タイプの非行集団も目立ち始めており、こちらの取り締まりは姿がはっきりしないだけに暴走族よりも難しいと言われている。
このため、取り締まる側も“一般人を装う”ことで可能な限りの物理的接近を試み、問題発生時には可及的速やかに検挙する…というのが狙いらしい。