交通事故の現場に向かうパトカー、当て逃げ車両を偶然発見

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17日深夜、滋賀県彦根市内の国道8号線で、赤信号を無視して交差点に進入してきたトラックが軽自動車と衝突し、3人が重傷を負う事故が起きた。

トラックは現場から逃走したが、通報を受けて現場に向かう途中のパトカーがこのトラックを発見。すぐに追跡して運転した男を業務上過失傷害と道路交通法法違反(ひき逃げ)容疑で緊急逮捕した。

滋賀県警・彦根署の調べによると、事故が起きたのは17日の午後10時55分ごろだという。彦根市高宮町付近の国道8号線の交差点で、青信号で交差点に進入した48歳女性が運転する軽自動車に、側方から赤信号を無視して交差点進入してきたトラックが出会い頭に衝突した。

この事故で軽自動車は前部が大破し、運転していた女性が意識不明の重体。助手席に乗っていた61歳の女性が肩の骨を折る重傷を、後部座席に乗っていた62歳の女性が軽傷を負った。

トラックは事故直後に現場から走り去ったが、事故発生の通報を受けて現場に向かう途中の彦根署・地域課のパトカーが、前部を激しく破損させたままフラフラとした挙動で走る不審なトラックを発見し、停止を命じた。トラックはこれに従って停止したが、運転していた男は当初「物損事故を起こして修理に向かう」などと言い訳をしていた。

が、警察官が事故のことを告げると態度を一変させ、「私が起こしました」などと自供したという。このため業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)容疑で緊急逮捕したが、後に別の警察官が男の息が酒臭いことに気づき、アルコール検知を実施したところ、呼気1リットルあたり0.36ミリグラムのアルコールを検出したという。

男は「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」などとも供述しており、今後は酒気帯び運転容疑での取り調べも進める方針だ。

《石田真一》

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