三菱自動車の2003年度上半期(4-9月)の北米での販売台数は、前の年の同じ時期にくらべ15%減の15万台に減少した。販売金融子会社での与信の厳格化など、利益の出る販売へと、販売の改善を図ったことによるもの。
下期は、11月には新型『ギャラン』を発売するのに加え、カナダ、メキシコでの販売が通期で寄与し始めるため、下期の販売が上向き、通期では、前期比7%減の32万台と、上期にくらべ減少幅は縮小する見通しだという。
北米では、購入資金に余裕のない若年層をターゲットに、ローンの与信を甘くしたり、返済期日を一定期間据え置く特殊なローンを導入してきた。しかし、この結果、大きな貸倒れ損失が発生した。このため、与信の厳格化や特殊ローンを使った販売を大幅に削減したことから、販売台数が減少した。
上期の北米事業は、販売金融による特別損失の計上により、1040億円の営業赤字となったが、下期は40億円の営業黒字を見込んでいる。