【新聞ウォッチ】トヨタ、中国をエンジンのアジア向け輸出拠点に

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年10月10日付

●F1日本GPきょう開幕(読売・18−20面)

●F1佐藤 日本GP参戦、突然の朗報「準備はしていたが」(産経・22面)

●三菱自動車、来季のパリダカなど体制発表(産経・22面)

●藤井氏、聴聞欠席も、道路公団、国交省次官が示唆(東京・3面)

●ダイムラー・クライスラー、ベンツ主要部品搭載クーペ発売(東京・8面)

●りそな、日産モデルに損失処理(東京・9面)

●トヨタ、中国からエンジン輸出、2005年メド、広州で年30万台生産(日経・1面)

●教員給与、優遇廃止へ、財務省が予算削減検討。公共事業トヨタ方式導入(日経・5面)

●デンソー、天津に工場新設、カーエアコン、第一汽車と合弁(日経・13面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車が2005年をめどに中国の広東省広州で大規模な乗用車エンジン工場を新設、アジア向けの輸出拠点にするという。きょうの日経が1面で大きく報じている。

記事によると、広州市政府傘下の広州汽車集団との合弁事業で、年産30万台を計画、投資額は全体で300億円前後とみられる。自動車業界で中核部品のエンジンを中国から輸出するのは初めてで、低コストの中国拠点を国際的な分業に活用し、アジアでのコスト競争力を高めるのが狙いのようだ。当面の輸出先として台湾やタイなどが候補にあがっており、日本に輸出する可能性もあるという。

今後、トヨタのアジアカーは、心臓移植ではないが、エンジン部品などが中国製というような“混血車”が多く誕生することになりそうだ。

《福田俊之》

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