ヤマハ発動機は29日、マフラーなど排気系コンポーネントの製造を行うサクラ工業(静岡県浜松市、平野慎太郎社長)と、排気系コンポーネント部品で事業統合する、と発表した。
ヤマハは、2輪・4輪バギー・スノーモービルなど自社製品用の排気系部品のうち約6割を、20%を出資するサクラ工業に委託している。自社での内製は全体の3割だが、これを、2004年4月からすべてサクラ工業に委託する。ヤマハは自社での排気系部品の開発・生産を取り止め、サクラ工業に集中することで、開発〜生産の一貫体制を整える。
2輪車の排気系部品は、環境・騒音対応などにより、車両全体に占めるコスト割合が高まっている。ヤマハは、サクラをグループの排気系部品のシステムサプライヤーとして育成し、競争力を高める。
事業統合にともない、ヤマハはサクラ工業への出資比率を33.4%に高める。製造設備などは、2004年9月までにサクラ工業に移設する予定。また、ヤマハは、技術移転のため、今後4年間にわたり50〜100人規模の出向・支援を実施する。