殺人事件の弁護士、現場下見中に車上荒らし被害

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18日午後、愛知県豊川市内のゲームセンター駐車場で、この駐車場を現場として発生した幼児殺人事件の被告側弁護士が車上荒らしの被害に遭い、裁判資料が入ったバッグを奪われるという事件が起きた。

19日午前に弁護士が警察に被害届けを出し、周辺の捜索を行ったが見つからず、翌20日にゲームセンターから500m離れた畑に放置されているのが発見された。

愛知県警・豊川署の調べによると、事件が起きたのは18日午後2時20分から同日午後6時30分までの4時間程度と見られている。

同日午後、このゲームセンターを第一現場として昨年7月28日に発生した未成年者略取・殺人事件の現場検証に同事件の被告側弁護士が訪れ、駐車場や店内などを検証し、約4時間後に駐車場へ止めた自分のクルマに戻ったところ、裁判資料などを収めたバッグが無くなっていることに気づいた。

弁護士は自分のクルマのドアロックをリモコンで解除しており、ドアの施錠はなされていたと判断。車内にも荒らされた様子が見られなかったことから、「バッグは事務所に置いてきたかもしれない」と思い、不審には思ったもののそのまま帰宅した。しかし、事務所や自宅を探してもバッグは見当たらなかったため、「やはり盗まれていた」と判断。翌19日午前に警察へ被害届けを提出した。

盗まれたバッグの中には被告の供述調書など、プライバシーに関する資料も含まれているため、警察では窃盗事件と断定。周辺の捜索を行ったが盗難から丸一日が経過しており、すぐに打ち切った。

20日になり、ゲームセンターから500m離れた場所にある畑にバッグが投げ捨てられているのを畑の所有者が発見。警察に届け出たところ、これが盗まれた弁護士のバッグだと判明した。資料は全て揃っており、手を付けた様子は無かったという。警察では車上荒らし犯がバッグを盗んだものの、金目のものが入っていなかったことから放置して逃げたものと見ている。

警察によると裁判資料が入ったバッグが盗まれるというのは極めて異例だという。問題の事件の初公判は弁護士が被害に遭う前日に行われており、幸いにも裁判進行に影響は出なかった。

《石田真一》

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