富山県警は18日、街を走るパトカーがパトロールをしていることを周囲に知らせるため、今月20日から電子音を流しながら走ることを明らかにした。音を鳴らすことで、戸締りの確認などの注意喚起を市民に呼びかけることが目的だという。
富山県警によると、これまでパトカーによるパトロール中には赤色灯のみを回して走ることが多かった。しかし、赤色灯を点灯した住民から「何か事件でもあったのですか」と尋ねられることが増えてきたことから、全く別の方法で「事件出動ではなく、パトロール中ですよ」とアピールする音を鳴らすことを思いついた。
音楽療法の専門家など有識者からの意見も聞き、耳に優しく不快に感じさせにくい音をコンピューターで合成。結果として「ミ・ソ・ド」の3音をゆっくりとしたペースで流すことに。
パトロール中はこの音を数分に1〜2回程度で鳴らし、街をパトロールする。音がしているときはパトカーが近くにいると住民を安心させることができるほか、外出する人に戸締りの徹底や、ガスの元栓などのチェックを思い立たせるという狙いもあるようだ。
富山県警では「全国でも初の試み」としており、同県警のWebサイトに特設ページを作って音の紹介をしている。パトカー約90台全てに導入するという。この“パトロール音”は県警のホームページで聞くことができる。