欧州自動車工業会(ACEA)が発表した6月の新車販売台数(西欧18カ国)は前年同月比2.9%増の131万5263台と、3月以来3カ月ぶりにプラスに転じた。欧州メーカーが全般的に苦戦しているなか、日本メーカーは上位4社がいずれも2ケタの伸びを記録するなど、日本車の攻勢が際立った。
日本メーカーではトップのトヨタ自動車が同11.1%増となって、販売シェアを4.9%に伸ばしたほか、2位の日産自動車は『マイクラ』(日本名『マーチ』)などの好調により18.0%の増加となった。またホンダが12.6%増、マツダが23.6%増と上位4社が健闘している。
一方で、欧州メーカーは、半期成績では苦戦したルノーが12.9%増となったものの、VWグループ(1.7%減)、ダイムラークライスラー(4.8%減)と、前年実績を割り込んだ。
今年上半期(1〜6月)の欧州市場は前年同期比2.6%減の755万9641台となったが、日本車は6.0%増と好調で、シェアも前年同期の11.3%から12.3%へと1ポイント上昇している。