6月24日に社長に就任するホンダの福井威夫専務は18日、新型『インスパイア』発表の会場で「“ホンダらしさ”が欠けてきているので、是非とも復活させたい」と、就任に向けた抱負を語った。これにより、「ブランド力の強化につなげたい」とも強調した。
ホンダらしさの復活は、近く配布される社内報を通じても、従業員に訴えるという。ただ、「らしさ」といっても個々人で受け止め方に相違があるため、福井専務は「先進創造」と定義付け、明確なメッセージを送る考えを示した。
先進創造とは商品開発分野にとどまらず、販売店を通じた顧客へのサービスなど「あらゆる業務での創造的な活動」と位置付けている。
福井専務はまた、「早期にF1で勝つこと」も新体制での課題に挙げた。モータースポーツ担当として指揮してきたものの、ふがいない結果が続いているだけに新体制になっても「勝利」を経営課題としていく考えだ。