日産ディーゼルの04年3月期決算---中期計画の準備段階

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日産ディーゼル工業は19日、新中期3カ年経営計画の初年度となる、2004年3月期の連結営業利益が、03年3月期比で22%増に相当する140億円となる見通しを発表した(既報)。純利益も33億円の赤字となった前期から改善、20億円の黒字転換を予想している。

日デは昨年9月、経営再建を確実にするため今年度からの中期計画を策定、キャッシュフロー重視による有利子負債の圧縮や海外販売の強化などを打ち出していた。準備段階となる02年下期で、自社割賦販売や在庫の圧縮を進め、「在庫などは普通トラック4社のなかで最も低い水準に抑制できた」(仲村巌社長)という。

今年度は、排ガス規制強化による普通トラック市場の好転などもあって業績は、大きく好転する見込み。売上高営業利益率は3.3%と、昨年9月に公表した計画に沿った水準となる。また、最終年度の05年度には同利益率5.5%を目標としており、再建を完了させる計画だ。

《池原照雄》

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