自分勝手なドライバー---浜松市は困っています

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浜松市役所の交通施策課は12日、1992年から2001年までの10年間に市内で発生した交通事故の実データを基に分析した実態調査の結果を明らかにした。自己中心的な考えで運転する人が多く、それが事故の遠因になっていると結論づけている。

これは浜松市内で過去10年間に発生した交通事故を分析し、事故発生の形態を分析するとともに、昨年1年間に発生した事故にそのデータを当てはめ、さらに解析を行ったもの。

浜松市内で昨年1年間に発生した人身事故の総数は7762件。加害車両は全体の60%が自動車(運転手自身が単独でケガをする自損事故を含む)、残りが二輪車となる。仕事などで自動車や二輪車を多用する25歳から44歳の世代だけで見た場合、人口あたりの事故件数は全国平均の約2倍に達しており、突出する傾向がみられるという。

事故に至る原因としては「自己中心的な運転をするドライバーが多い」ということに尽きるようだ。「一時停止違反を起因とした出会い頭の衝突事故」が周辺部では市中心部の数倍発生している。これは「自分しか走っていないから一時停止でも止まる必要がない」と考えているドライバーが多く存在しているからではないかとみられる。同様に速度超過や脇見運転も周辺部で多く発生しており、この傾向を裏付けている。

また、浜松市内の事業者でクルマを頻繁に使う営業社員約230人にアンケートを取った結果、「他人に自分の運転を批判されると腹が立つ」、「自分の方が優先だと思った場合には合流でも譲らない」、「追い越されると腹が立つ」と答えた人がいずれも全国平均より7〜8ポイント上回り、極めて自己中心的な考えでいることもわかった。

人身事故は起きなくとも、一歩間違えれば交通トラブルに発展する危険性もあり、浜松市では「ドライバーの意識を変えていかないと事故は減らないだろう」としている。

しかし、体に染み付いた“地元ルール”の払拭には時間が掛かる。同様の問題は地方都市のいくつかで浮上しており、他県から訪れた人が事故被害者の大半という場所もある。
《石田真一》

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