静岡県警は29日、道路交通法違反(無免許運転)で略式裁判を受けていた被告が、裁判所からクルマで帰るところを裁判に立ち会った警察官が目撃。パトカーで追尾した上で道交法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕したことを明らかにした。男は罰金刑を命じられているが、罰金支払いから逮捕までわずか30分あまりだったという。
静岡県警・掛川署の調べによると、この男は28日午前10時から掛川簡易裁判所で無免許運転についての略式裁判を受けており、容疑を認めた上で「もう無免許運転はしない」と誓約。罰金支払い命令の有罪判決を受けた。
男は罰金を支払ってそのまま裁判所を出たが、裁判に立ち会うために訪れていた警察官が男が駐車場へ向かうところを目撃。そのまま何気なく見ていたところ、なんとこの男が自分でクルマを運転して走り出した。警官はそのままパトカーで追跡を開始。午前10時40分に男を無免許運転の現行犯で逮捕した。
取り調べに対し、逮捕された男は「裁判所まで来る交通手段が無かった」と供述しているが、思わぬところで無免許運転に常習性があることが明らかに。ちなみに罰金支払いから再度の逮捕まで、わずか30分程度の出来事だったらしい。