高速バスに乗ったらシートベルトを---乗客が事故で車外放出

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24日午前、札幌市白石区の道央自動車道の札幌インターチェンジ(IC)で、JR札幌駅行きの高速バスが料金所ブースに激突。弾みで前方の座席にいた乗客2名が車外に投げ出された。このうち66歳の女性が内臓破裂で重体、82歳の男性が重傷を負った。

北海道警・高速隊の調べによると事故が起きたのは24日の午前7時30分ごろだという。道央の滝川からJR札幌駅へ向かっていた北海道中央バスの路線高速バスが札幌ICで閉鎖中の料金所ブースに左フェンダーが激突。その弾みでETCレーンに押し出され、今度は右側面を分離帯に激突させた。二度の衝突でバス前方の座席に座っていた66歳の女性と、82歳の男性が正面のガラスを突き破って車外に放出。女性は内臓破裂で重体となり、男性も重傷を負った。この他、運転手を含む8人が軽傷を負っている。

事故当時、札幌IC付近は濃霧の影響で視界が60m以下しかなく、バス運転手はそこが料金所であることに全く気づいていなかったという。同ICのETCレーンは中央部分に設置されており、バスはそのまま道路を真っ直ぐ走ってきた状態で突っ込んだ。

また、車外に放出された2名の乗客はシートベルトを着装しておらず、最初の衝突で座席から通路に転げ落ち、2度目の衝突によってフロントガラス方向へ飛ばされたようだという。シートベルトを着用していた運転手は衝突の衝撃で車外に飛ばされることもなく、ケガも打撲程度と比較的軽かった。

道警では25日、北海道バス協会に対して「高速バスでのシートベルト着装を乗客に徹底させる」という内容の通告を行い、事故の再発防止に努めるように要請している。

《石田真一》

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