香川県警は11日、今年7月1日から10月31日までの4カ月間に県内で免許取り消しの行政処分を受けた人が186人となり、前年同期比で2倍近い数値になっていることを明らかにした。今年6月の改正道路交通法の施行により、酒気帯び運転の基準値が引き下げられたことが大きく影響したようだ。
飲酒絡みの処分のうち、90日以上の免許停止を命じられたのは183件で、これは前年同期比の8.3倍となる凄まじい数値。飲酒運転が要因となり、累積点などから免許取り消しが命じられた件数も48件となり、こちらも前年同期比の5.3倍に達した。
いずれも今年6月に施行された改正道路交通法によって、酒気帯び運転の基準数値が引き下げられ、これまで酒気帯び状態と認定されなかった「呼気1リットル中のアルコール濃度0.15ミリグラム」が新たに違反と見なされることが大きく影響している。
また、過去の違反で累積点があった場合、軽微な違反でも欠格(取り消し)が命じられるようになり、これが取り消しを命じられた件数の増加にもつながっている。
香川県警では「年末に向かって飲酒の機会も多くなり、違反者はさらに増えるのではないか」と予測しており、「飲んだら乗らないを徹底してほしい」と呼びかけている。