日本道路公団(JH)は11日、山形自動車道に隣接する山形県立中央病院(県立救命救急センター)と、上り本線を直結する救急車専用の短絡ルートを新設し、9日から運用を開始したことを明らかにした。インターチェンジを経由するよりも搬送時間を10分程度短縮できるという。
今回設置された短絡ルートは全長200mの救急車専用道路で、山形自動車道の上り本線と、同道に隣接する県立保健医療大の外周道路と直結している。救急車からのリモコン操作でゲートが開き、そのまま県立救命救急センターへ向かうことができる。これまでは他のクルマと同様、山形北インターチェンジを出て、一般道を経由して病院に向かっていたが、今回の新ルートによって搬送時間を10分程度短縮できるようになった。
同様のルートは東名高速道路の本線(厚木IC〜秦野中井IC)から、伊勢原市の東海大付属病院へ向かうルートにも設置されており、今回が全国で2例目となる。山形自動車道を経由し、救命救急センターへ向かう回数は月平均15回で、その数は徐々に増加している。県内に配備されている65台の救急車にはゲート開閉用のリモコンがすでに装備されており、一刻を争う急患の搬送に効果を発揮することは間違いない。
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