4日午前、福井県今庄町内の北陸自動車道下り線の今庄トンネル(全長2756m)の出口付近で、降雪によってスリップしたクルマが次々と衝突。23台が関連する多重衝突事故に発展した。この事故で2人が死亡し、20人が重軽傷を負った。
福井県警の調べによると、事故が起きたのは4日の午前7時30分ごろで、今庄町湯尾の北陸自動車道下り線の今庄トンネル出口付近で断続的に起きた。発端となったのは1件の単独事故で、これを避けようとしたり、巻き込まれて停車中のクルマに他のクルマが衝突するなどして、約10分の間に23台が関連する事故に発展したという。
事故を起こしたクルマは、いずれも関西方面から乗り入れてきた夏用タイヤを装着したもの。当時の現場付近は低気圧と寒冷前線の影響で未明からあられが降り続く状況にあり、トンネル出口付近の道路はすでにシャーベット状になっていた。発端となったワゴン車の単独事故もトンネルを出た直後にスリップしてコントロール不能になり、中央分離帯に接触したことで起きている。
県警では「念のため、早めの冬タイヤ装着を」と呼びかけている。