8月下旬に発表されたトヨタ『G-BOOK』を皮切りに、ホンダ『インターナビ・プレミアムクラブ』対応機がそれに続くなど、『Windows CE for Automotive』をOSに採用した機種も徐々に増えつつある。しかし、ある意味ではこのCADIASこそがWindows CEをOSに採用したカーテレマティクス端末のあるべき姿といえるかもしれないのだ。
開発元のクラリオンがCADIASの前身である『AutoPC』を北米で発表したのは1998年。マイクロソフトが1997年に発表した『AutoPC Powered by Microsoft Windows CE 2.0』をOSとして採用した1DINサイズの端末で、CDプレーヤーのコントロールや、携帯電話と接続した状態でダウンロードしたEメールや交通情報の読み上げなどを音声コマンドで操作できることを特長としていた。同年12月4日から『Clarion AutoPC 301C』として1299ドルで発売を開始。現在は第2世代機にあたる『JOYRIDE』を発売、こちらはDVD-Videoや、MP3ファイルの再生も可能となっている。