新型『キューブ』のエンジンは、『マーチ』にも搭載されている1.4リットルエンジン1種類のみとなったが、トランスミッションには新開発のCVTが投入された。
今回のCVTは、先代のスバル製CVTではなく、関連会社のJATCO製となる「XTRONIC(エクストロニック) CVT」と呼ばれるもの。ステアリングの変速スイッチによって6段変速が可能だ。
第一車両開発本部第四車両開発センターの橋本昭博車両開発主管は、「変速ショックがなく、滑るようにスムーズに走ります。また常に適切な回転数を使えるので効率的です」とCVTの利点を語る。
一方でキューブにはいわゆるトルコンの4ATも設定されており、CVTより5万円ほど安い。しかし、「CVTには5万円その価値は充分にあります」と橋本主管。
とくに燃費についてはCVTの価値が数字で裏付けられている。トルコンの10・15モード燃費16.4km/リットルに対し、CVTは17.2km/リットルと上回っているのだ。