軽自動車でトップを目指しスズキを追い上げてきたダイハツだが、今年は逆に水をあけられそうな雲行きになっている。1-8月の販売累計はスズキが39万1292台、前年同期比0.8%増と微増なのに対してダイハツは33万3405台台、5.9%減と明暗を分けている。
この違いはニューモデルの投入効果の差といえる。スズキが昨年12月に『MRワゴン』、今年1月に『アルト・ラパン』を発売しいずれもヒットさせているのに対して、ダイハツは昨年11月に『MAX』を発売しただけにとどまっている。MAXはMRワゴンと遜色ない売れ行きを見せているが、更に販売台数の多いラパンのヒットがダイハツを引き離す要因となっている。
ダイハツは対抗策として10月に『ムーヴ』、12月に『ミラ』の両戦略モデルを一新しスズキ追撃に本腰を入れる方針。スズキも年末から来年初めにかけて『ワゴンR』と『アルト』をフルモデルチェンジして、更なるリードを目指す腹づもりだ(今後の新型車登場予定は編集部独自調べ)。