気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊（朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版）から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年8月21日付
○高速道路料金「プール制」を廃止、民営化委、中間報告概要(読売・1面)
○GM副社長表明、スズキ、富士重工とも小型車共同開発(読売・8面)
○東京湾アクアライン、累積赤字669億円、プール制でも償還困難（毎日・1面）
○法人所得、トヨタ3年連続首位、ホンダは5位躍進（毎日・8面）
○自動車顧客満足度、米韓メーカー追撃、日欧との格差大幅に（毎日・8面）
○いすゞ、米工場200人一時解雇へ（毎日・8面）
○トヨタ、米から「ヴォルツ」新型SUVをGMと共同（産経・9面）
○自工会調べ、日本車の対米輸出が急増、摩擦“再燃”回避へ細心（産経・９面）
○ヤマハ、三菱自動車がリーコール届け出（朝日・34面）
○ホンダが次世代研究施設、和光で来年スタート、世界から人材“公用語”は英語（東京・3面）
○不況に負けない元気企業の秘けつ・特別編 吉野浩行ホンダ社長「世界に通じる商品を」（東京・9面）
○佐川急便、北京に国際貨物混載業の合弁会社設立（日経・13面）
［ひとくちコメント］
トヨタ自動車の2001年度の申告所得が9371億円。前年度に比べ38%も増加した。法人所得ランキングで3年連続首位をキープしたが、2位のNTTドコモが4100億円だから2倍以上も差がつくという断トツぶりである。
帝国データバンクが発表したもので、きょうの各紙が大きく取り上げている。ホンダも前年度の9位から5位に急浮上しているが、他の自動車メーカーはベスト20には入っていない。
トヨタはGMと初めて共同開発した新型SUV車「ヴォルツ」を発表。GMからはマーク・ホーガン副社長が出席し、張富士夫社長と新車をバックに笑顔で握手するシーンが経済面を飾った。もっとも、トヨタの記事の隣には、「信頼失墜、厳しい再出発」(読売)と日本ハムの牛肉偽装事件絡みのニュースが紙面の大半を占めており、紙面上ではさすがのトヨタも日ハムの不祥事報道に呑み込まれていた。
