【夏休み】推奨量の数倍を説明書に誤記載---乗り物酔い止め薬に注意!!

自動車 社会 社会

三重県は24日、四日市市に本社を持つ製薬会社が製造した乗り物酔い止めの薬品に、推奨する服用量とは異なる指示を説明書に記載していたとして、この会社に対して製品の自主回収を命じたことを明らかにした。

県によると、回収対象と定めた薬品は四日市市に本社を持つ製薬会社「加藤翠松堂」が製造したもので、いずれも乗り物酔い止め薬。対象となるのは『強力シック』、『強力シック“ソフト”』、『“学童用”シックソフト』、『A-シック』、『A-シック小児用』の5品目で、2000年11月から2001年2月にかけて製造されており、すでに約17万個が全国に出荷されている。

これらは1日1回1錠の服用が推奨されているが、商品に添付された説明書には「必要な場合は1回量を4時間以上の間隔をおいて服用してください。1日の服用回数は2(または3)回まで」と、推奨量よりも多い誤った内容を記載していた。飲み過ぎた場合には、体に発疹やかゆみなどの副作用が強く出る可能性があるという。また、成分表にも本来は含まれていない「安息香酸塩」という添加物を記載。逆にカプセルの色素に使用している着色剤「赤色102号」の記載を怠っていた。

同社では8月下旬までに商品を回収するという目標を伝えているが、出荷からかなりの時間が経過されているため、すでに消費されてしまった可能性も高いとしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース