「更生は困難!!」司法の厳しい判断……試乗車強奪、女性社員に暴行

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新車への試乗を装って自動車ディーラーを訪れ、女性社員を連れ出し山中で暴行、試乗用のクルマを強奪するなどして強盗強姦、逮捕監禁などの罪に問われた49歳の男に対して東京高裁は10日、一審の無期懲役判決を支持する判決を言い渡した。

判決によると、この男は2000年11月、栃木県内のトヨタ系販売会社を訪れ、当時発売されたばかりの『エスティマ』を試乗したいと申し出た。試乗には同社の女性社員が同行したが、クルマに乗り込んだ直後に包丁を突きつけて脅し、クルマを強奪した上で車内に28時間監禁したという。

一審の宇都宮地裁は「以前に類似の犯罪を重ねており、あまりに悪質」として無期懲役の判断を下しているが、これに対して被告側が「量刑不当」として控訴していた。

10日の判決公判で東京高裁の中川武隆裁判長は欲望の赴くまま女性をじゅうりんした凶悪な犯行」と認定。さらに「被告は約16年間にわたり強盗強姦などで服役し、出所した5年6カ月後に今回の事件を起こしており、更生は困難と判断せざるを得ない」と厳しい指摘を行い、一審判決を支持し、被告の控訴請求を棄却する判断を下した。

《石田真一》

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