カルソニックカンセイは、2004年3月連結決算で、連結経常利益率5%達成を目指した構造改革「SPR15」を推進すると発表した。SPR15は、ストラクチャ、ル・レボリューション、プログラムの頭文字と、魅力ナンバー1商品、連結経常利益率5%の略。同社が利益水準をトップレベルに高め、グローバル企業として勝ち残るための構造改革計画となる。活動は生産、販売管理費、調達、事業・商品領域、マネジメントの5チームで取り組む。
今回決定したのは生産と販売管理費で、生産は大宮工場のメーター生産を他地区へ移管、跡地を大成建設とともに高度利用する。二本松工場に量産メーター生産を集約して一貫生産による効率化を図る。佐野工場の生産を他地区に移管、佐野地区の開発部門の集中化でモジュール開発の効率化、高付加価値化を図る。
販売管理費では、個人の責任、業務、職種を見直し明確化にして効率化する。職種変更に伴ってパートなどの臨時雇用は契約を更新しない。
同社は日産自動車の調達コスト削減の影響を受けている。このため、構造改革を推進して利益率を高め、、モジュール開発に傾注して、日産に対抗していく。
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