大阪府警は25日、大阪市周辺でクルマやバイクなどを盗難し、これを乗り回していたとして、14歳から15歳の少年6人を窃盗容疑で逮捕し、12歳の児童を同容疑で補導したことを明らかにした。また、この少年らと行動を共にしていた少女2人も補導されている。
警察の調べによると、事件が発覚したのは今年2月で、東大阪市内の市道に路上駐車していたクルマの中に不審な行動をしている男女4人をパトロール中の警察官が発見。職務質問をしようと近づいたところ、車内からシンナー臭が漂ってきたため、この4人をシンナー吸引容疑で検挙した。後の調べでこのクルマが前日までに盗難されたものとわかり、検挙した少年を追及した結果、小学生(当時)を含む7人で1月初旬から自動車盗難などを繰り返していたことを自供した。
この7人は暴走族グループに入ることを熱望しており、その条件として暴走族メンバーから「盗み方を教えてやるから暴走用のクルマを調達してこい」と言われ、教えられたとおの方法でクルマやバイクを盗んでいた。路上から調達したクルマは全て暴走族側に引き渡され、暴走参加時にこの7人へ“貸与”されていたという。
実行犯の少年は小学生を含む4人とみられているが、彼らが「何台盗んだか覚えていない」と供述しているため、被害総額の確定はできていない。ただ少なくとも「自分たちで使っていた」というクルマ8台、バイク2台を盗んだことは明らかになっっており、現時点までに総額370万円の被害が出ているようだ。
府警では「犯罪の低年齢化が進んでいるのは認識していたが、自動車盗難を小学生がやっていたとは…」と、ショックを隠せない様子。