「パトカーをブッチぎったぜ」と喜ぶのは早かった!

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24日午後、大阪府岸和田市で盗難届けが出ていた乗用車に乗った不審な男を2人をパトロール中の警察官が発見。職務質問をしようと近づいたところ、この2人がクルマを急発進させて逃走を開始。30分もの間、縦横無尽に逃げ回り、府警のヘリコプターも出動して追跡するという騒ぎになった。

事件が起きたのは24日の午後3時30分ごろで、岸和田市内のパトロールしていた警察官が、ファミリーレストラン駐車場に止められたクルマの中に盗難届けが出ているものを発見した。盗難車の車内には若い男2人が乗っていたため、職務質問しようと近づいたところ、男たちはこのクルマを急発進させ、逃走を開始した。

男たちは30分間に渡って、およそ11kmを走り回ったが、自分たちを追跡するパトカーの姿を見なくなったことで安心したのか、泉大津市に入る頃からスピードをダウンさせ、やがて他のクルマと同じ速度で走るようになった。

パトカーが追跡しなくなったのは、実は警察の作戦だった。逃走する彼らの様子は高度200メートルを飛ぶヘリコプターの監視カメラがしっかりとマークしていたのだ。追跡するパトカーは撤退する様子を見せたものの、実際には逃走経路を先回りしたに過ぎなかった。

油断した男たちは、泉大津市北豊中で信号待ちのために停車したが、待ち構えていた警察官が止まったクルマに向かって突入。男たちを引きずり出して逮捕した。逮捕の際、警察官1名が男の持っていた催涙スプレーを浴びて負傷しており、窃盗容疑だけでなく、公務執行妨害で現行犯逮捕というオマケもついてしまった。

警察の取調べに対し、男たちは「空から追いかけているとは思わなかった」と供述しているが、クルマの盗難については明言を避けているという。

《石田真一》

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