“伊達男”を封じ込めろ!! ---宮城県警が「暴走族対策室」を新設

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宮城県警は23日、県警内部に新設した「暴走族対策室」の発足式を行ったことを明らかにした。専従捜査員14名と、県内の所轄11署の暴走族担当者28名で構成される組織で、今後はこの対策室が中心となって暴走族取り締まりを行っていく。

宮城県内で活動する暴走族は、今年3月末で31グループ335人が確認されている。“伊達男”という言葉を生み出した街だけに、仙台の暴走族は過激で、構成される人数は減少傾向にあるものの、凶暴さと暴走では広島や名古屋(愛知)をしのぐとも言われる。実際、最近の活動はこれまでの暴走行為から、走行中の一般車両襲撃や、パトカー破壊にスイッチしてきており、これは他県の暴走族にはあまり見られないひとつの特徴だという。

また、他県の暴走族よりも暴力団との密接な関係を持っているとも指摘されており、仙台市周辺で問題となっている風俗店の広告チラシ貼りには、暴力団の命令を受けた暴走族が参加しているとの報告もある。バイクを降り、繁華街に出たメンバーは「徒歩暴走族」として恐喝なども行っており、県警では撲滅に向けた動きを強化してきた。

今回の対策室設置はその一環で、同様の組織は愛知県警にも設置されており、全国的にも拡大の一途にある。取り締まりを続けていきながら、宮城県警では、将来的には独自の県条例で暴走族を包囲していくことも視野に入れているという。

《石田真一》

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