パトカーも警官も位置をリアルタイムで把握---神奈川県警の新指令システム

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神奈川県警は11日、昨年9月から新システムへの改修・入れ替え工事を進めてきた「110番通信指令システム」を同日から全面的に使用開始したことを明らかにした。GPSを使用してパトカーの位置情報をリアルタイムに把握できるなどのハイテク装備が自慢。

機器の更新は県警本部の通信司令室を二分する形で行われてきた。半分ずつ施工することで引越し費用などを削減する狙いがあり、そこで働く職員に不便さを強いる方法を選んだ。

新しいシステムの自慢は、GPSを利用することでパトカーや他の捜査車両の情報を一元管理できることだ。無線電波を通して、パトカーのカーナビに別の捜査車両の現在地を表示させることができ、犯人が逃走した際などに複数台が連携した取締りを行えるようになったという。また、同様の機能は交番勤務の警察官が持つ無線機にもビルトインし、こちらの情報も一目瞭然になるという。

格段に増加したこれらの情報を見やすくするため、正面のモニターは従来の4面から26面に大幅増。ここ10年間で1.65倍に増えた110番通報に完全対処できるようになった。

記念の式典で神奈川県警の栗本英雄本部長は「システムが更新された意義は大きく、その役割、県民からの期待はますます高まっている」と挨拶を行い、このシステムの優位性を強調した。

《石田真一》

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