神奈川県警は8日、横浜市内に住む30歳の男を自動車窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。シートベルト未着用だったため、パトロール中の捜査員が職務質問しようとしたところ、男の行動が不審であったため、乗っていたクルマ盗難車であることが発覚した。
警察の調べによると、この男は8日の午後8時30分ごろ、川崎市麻生区の県道でシートベルト未着用の状態でクルマを走らせているところをパトロール中の警察官に発見された。警察官が停止を求め、職務質問するために近づき「ダメじゃないか」と言ったところ、この男が過剰なほどに謝りはじめた。「たかがシートベルト未着用でこんなに謝るものか?」などと、その行動を不審に思った警察官がナンバー照会を行うと、このクルマが同日の未明に盗まれたものであることが判明。乗っていた男に「あなたが盗難したのですか?」と尋ねたところ、容疑を認めたために窃盗の疑いで逮捕した。
男は警察の取り調べに対して「自宅近くに置いてあったので、つい盗んでしまった」と供述しているが、捜査員に見つかった原因がシートベルト未着用だったことを聞かされると自分の不運さを悔やんだという。盗んだクルマに乗るときは、シートベルト着用と制限速度厳守が鉄則ということだろうか。