カナダとヨーロッパの間で自動車貿易摩擦?

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ヨーロッパのEU委員会では、「国境を超えた自動車の販売を禁止する」という条項を検討中だが、これがカナダの自動車ディーラーを怒らせている。NAATA=北米自動車貿易委員会のブライアン・オスラー会長は、「国境を超えての自動車販売は正当な競争をもたらし、市場にとって健全なものである」と反発している。

なぜか。答えはシンプルで、カナダで販売されるヨーロッパ製の車はアメリカで販売されるものよりも税金などの関係上安くなる。そのためカナダとの国境を超えて自動車を購入するアメリカ人が多いのだ。 

カナダで自動車を購入するのに制限は設けられていないが、一応バイヤーは「勝手に輸出しない」という誓約書にサインさせられる。しかしカナダ/アメリカの国境はあってないようなもの。誓約書を厳守する人は少ないのである。

ところで、ビッグ3のクルマでも、カナダで生産されたものはアメリカよりも安く買える。しかしこれはビッグ3によってアメリカのディーラーや国民への販売が禁じられている。NAATAはこの制約に対しても今後注文をつけ、グローバルに正当な競争を広めて行きたい、としている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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