ゲームセンターに登場して1カ月が経とうとしている、セガ『クラブカート』〜ヨーロピアンセッション〜。すでにプレイした人もいると思う。このモータースポーツ登竜門「レーシングカート」が題材の最新ドライビングゲームは、いままでにない期待の素材ということで、オートアスキーは6人のテストドライバーと契約。リレー方式のテストインプレッションをお届けしている。
ゲーム世代の「辛口」自動車評論家に続く4人目のドライバーは、レーサー鹿島氏。「NETZ CUP ALTEZZAシリーズ」や「全日本F3選手権」に参戦。いっぽう、ラジオをはじめとする「しゃべる」仕事も精力的にこなす。『トヨタbB』のラジオCMをはじめ、鹿島氏の声を聞いたことがある人は多いはず。
「僕のカートキャリアは10年になるんだけど、このゲームのクルマはパワーがあるんで難しかった。アクセルコントロールなんかシビア。そういう意味では、実際にカートを取り組んでいるドライバーのトレーニングマシンにちょうどいい」
「僕が乗ったもっとも速いクルマはフォーミュラ・ニッポンで450psぐらいは出ていると思うけど、あれよりハイパワーな感じがする(笑)。っていうのは、フォーミュラ・ニッポンの場合はアクセルバーンってラフにあるていどラフに踏んでもタイヤが太くグリップが高いから、雑なスロットルワークをカバーしてくれる。でもこのゲームの場合は、グリップが逃げてってホイルスピンしやすい」
「シャシー対パワーのバランスを考えると、F1の比じゃないかもしれない。600psぐらいの、フィーリングはあるね」
「さらに今回驚いたのは、カードシステムだね。自分の成績など、どんどん記録されてって続きからできる。家庭用のゲーム機そのままのおもしろさで、こんなに豪華な筐体を所有している気分が味わえるし、ちょうど、シリーズ戦を戦ってる雰囲気があるね。カートって3月から11月までの長いあいだに7戦をこなすけど、まさにそんな感じだ」
「現役カートドライバーをはじめ、将来プロドライバーを目指す人は、間違いなく楽しめるだろう」
テストドライブで興奮しながらも、冷静で分かりやすいコメントが印象的だった。