昨年発売された『F1 WORLD GRAND PRIX』をベースに、グラフィックやサウンドの向上、プレイモードのの追加を行った2作目『F1 WORLD GRAND PRIX II』が、11月22日に発売された。99年度のF1データを用いて、好きなドライバー&マシンを操り、F1GP全戦をプレイできる。
FIA公認なので実際のドライバーの名前、マシーンなどの情報も本物。AIマシーンによって行われるGPを観戦できるモードもあり、実戦さながらの観戦が可能だ。プレイ中も、ピットからの無線による指示や順位の表示などがある。
F1ゲームは、PCゲーム業界では複数出ているが、コンシュマーやアーケードでは数が少ない。とくに、近年のアーケードゲームでは題材として使用されなくなっている。F1というブランドを使用するのに多額のコストがかかる点や、現在のF1人気などが影響しているのだろう。
同じF1ゲームとして夏に発売された、プレイステーション版のF1-2000と比較すると、グラフィックではF1 WORLD GRAND PRIX IIが数段上をいき、ハードの差が顕著に出ている。挙動に関しては、F1-2000のほうがプレイしやすい。
筆者自身、実際にF1には乗ったことが無いが、F1 WORLD GRAND PRIX IIはクルマの中心を軸にして曲がっていく感じに違和感を感じ、ロールや加重移動の再現性が少なく、手軽にF1レースを楽しむのが難しいのである。サウンド面に関しては、音の再現性(細かい音など)を比較するとF1-2000が勝っていると思う。