敬老の日はどう過ごしましたか。減らない高速道路逆走

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20日の午後11時30分ごろ茨城県守谷町の常磐自動車道下り線で、追い越し車線を逆走した75歳男性の運転する普通自動二輪車が、前から走ってきた乗用車と正面衝突、バイクの男性が全身を強く打って即死、乗用車の男性も頭に軽いケガを負うという事故があった。

警察の調べによると、男性の運転する二輪車は谷和原インターチェンジから下り線に入り、そのままUターンして走行を始めた。「小型バイクが料金所をそのまま通過した」という料金所職員や逆走を目撃した人などから110番通報が相次ぎ、茨城県警の高速隊が追跡を開始したが、事故を未然に防ぐことはできなかった。

高齢者が高速道路を逆走する事故は6月にも岐阜県で発生しており、このときに逆走した74歳の女性ドライバーは、逮捕された当時「私はちゃんと左車線を走っているのに、前からすごいスピードでどんどんクルマが来るので怖かった。警察はああいう暴走族をなぜ放っておくのか」と、ものすごい剣幕で怒ったそうだ。つまり自分が高速道路を逆走しているという認識がないため、左車線(つまり追い越し車線)を、相当なスピードで走ってくる車を放っておいたことに対して異義を唱えたというわけだ。

老人は自己の思いこみに依存しがちで認識を変えにくい(平たく言えばガンコ)と言われるが、同様の事故を防ぐためには高齢者でもわかりやすい標識の設置などが必要なのかもしれない。

《石田真一》

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