いすゞ自動車は17日から、GMとの合弁で米国に設立したディーゼルエンジン工場「DMAX」で、大型ピックアップトラック用のディーゼルエンジンの生産を開始した。同エンジンは「デュラマックス6600」と名付けられた新開発の6.6リットルのV8直噴式エンジンで、2004年には生産規模を年間20万基まで拡大する。GMは同エンジンを2001年型のシボレー『シルバラード』と、GMC『シエラ』に搭載する。同エンジンは7月4日にコロラド州で開催された「パイクス・ピーク・ヒルクライム・レース」に、GMCシエラに搭載されて出場、ディーゼルエンジン車のこれまでの記録を大幅に塗り替える新記録を樹立し、幸先のいいスタートを切った。いすゞの海外でのエンジン生産拠点は、タイ、インドネシア、中国と昨年に稼働したポーランドについで、DMAXが5拠点目となり、日・米・欧・アジアの世界4極体制が確立された。いすゞはGMグループとそのパートナーシップの中で、ディーゼルエンジン分野の主体となって事業展開をはかっており、ポーランドに続くDMAXの稼働はいすゞの命運を掛けた事業だ。
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