【東京ショーD視点 Vol. 4】いすゞが作るシティSUV

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大都市の市内で乗ってもおかしくないスマートなSUVがいすゞの“ZXS”だ。日常の足としてはヘビーなSUVは必要ではないけれど、たまには都会の喧噪を離れて大自然に抱かれたい、と考える都市生活者向け。RVブーム初期にヘビークロカンに飛びついたはいいけれど、結局、使い勝手が悪くて持て余してしまった例もある。ユーザーが広がるにつれSUVも様々な車種に展開していくのだ。


ZXS: 左右対称で安定感のある車名

とはいえ、ZXSはライトクロカンではない。いすゞ伝統のフレーム+ボディという純SUV構造を持つ。その割に車高が高く見えないのはスタイリングのマジックだ。「窓の上下寸法と、ボディパネルの上下寸法との割り合いが鍵」と種明かししてくれたのは若杉博人デザイナー。


若杉博人デザイナー

「顔のアクが強すぎたかな。好き嫌いが別れるかも知れない」と若杉は笑う。「しかしショーカーなのであるていどアピールしなければならない。顔から入ってリアへ抜けるショーカーです」 そう、いかめしい面構え(2年前のザッカーを連想させる)に比べてサイドビューはスリークでスマート。事前発表会での写真を使って作られた雑誌の記事は特徴的な顔ばかりを使っていたから、清潔感のあるプロフィールをぜひ自分の目で確かめてほしい。

《高木啓》

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