PROXES(プロクセス)はトーヨータイヤのUHP(ウルトラハイパフォーマンス)タイヤという位置づけだ。その中でも『T1R』はアクティブクルージングをテーマに一般道でのトップレベルのハンドリング性能を目指している。
ミニバンタイプだとしても軽自動車は絶対車重が軽く、ある意味で繊細なクルマだ。重量級ミニバンとは別の意味で、タイヤの性能による影響を受けやすいクルマともいえる。今回はトーヨー『トランパスMP4』をダイハツ『ムーヴ・カスタムX』に履いてチェックしてみた。
「トランパス」はトーヨータイヤの専用タイヤ構想から生まれたミニバン専用タイヤである。『トランパスMP4』は『MP3』の進化版であるが、トレッドパターンはもちろん構造もトレッドコンパウンドも大きく変わった。
走り始めて最初に感じたのは、これまでに増してまろやかな乗り心地が実感できることだ。ミニバンだから攻撃的なドライビングは似合わないし、同乗者のためにもしたくないが、トランパスMP4を履いたクルマでは、そのまろやかさに癒されてそんな気にはならない。
1995年から始まったトーヨータイヤの専用タイヤコンセプト。重量があって重心が高いミニバンには、その特性にあったタイヤを提供しようと「トランパス」が登場した。あれから12年経ってミニバン専用タイヤのトランパスも4代目を数え、『MP4』をリリースするまでになった。
水平対向6気筒3リッターエンジンを搭載したレガシィはスムーズかつパワフルに走ることができるが、『パイロットプレセダPP2』を履くと、レガシィの動きのよさはそのままで、全体にしっかりした感じになった。
パイロットファミリーとして、スポーティな走りのなかにも静粛性や乗り心地といった快適性も加味したのが、『パイロットプレセダPP2』である。このタイヤは日本に本拠を置くミシュランリサーチアジアで研究・開発されたものだ。
『パイロット・プレセダPP2』は日産『スカイライン』250GTプレミアムに履いてチェックした。タイヤサイズは215/55ZR17 94Wで空気圧は前後とも2.0である。
ミシュラン『プライマシーHP』はスポーティーカー、セダン、クーペ用ということで、ミニバン用やRV用とは明確な棲み分けをしている。そこで今回はアウディ『A4』2.0に履かせた。
“パイロット”シリーズはミシュランの乗用車用タイヤの中のスポーツブランドだ。『パイロット・スポーツ・カップ』をハイグリップの筆頭に『パイロット・スポーツPS2』、『パイロット・プレセダPP2』という位置付けになる。
TRANPATH MP3をホンダ『ステップワゴン』24Zに履かせてチェックした。タイヤサイズは205/60R16 92H。充填空気圧は車両指定通りのフロント:2.2/リヤ:2.4である。
ミシュランのラグジュアリータイヤの筆頭が、新しい『プライマシーHP』である。以前からあった『パイロット・プライマシー』はプライマシーHPの先代にあたる。
『PROXES T1R』をBMW『525i』Mスポーツに履かせて、高速道路、市街地、ワインディングロードを試してみた。サイズは前後とも245/40ZR18 97Yである。車両指定空気圧のラベルでは245/45R18 93Wがフロント:2.2/リヤ:2.7なのでこれに合わせた。
トーヨータイヤから始まった専用タイヤコンセプトがヒットしている。この“TRANPATH”はまさにその最初のブランドである。
グッドイヤー『EAGLE LS3000 Hybrid』を、日本の高級車の代表格であるレクサス『GS350』に履かせてみた。タイヤサイズは225/50R17 94Vで、指定充填空気圧は、前後とも2.3である。