空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」、実用速度域の時速100kmで安定飛行を確認

~設計・解析の妥当性を裏付ける飛行試験データを取得し、型式証明・商用化に向け開発を前進~



コンパクトな「空飛ぶクルマ」(※1)の開発・製造・販売を行う株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩、以下「SkyDrive」)は、開発中のマルチローター型の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の実用速度域となる時速100kmでの前進飛行試験を実施し、機体の安定性、制御性、操縦性、推進システム、飛行制御システムおよび搭載機器が想定通りに機能することを確認しました。

今回取得した飛行試験データにより、設計・解析段階で予測した飛行特性と実機挙動の整合性を確認し、型式証明取得および2028年の商用化に向けた開発を着実に前進させました。

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YouTube:https://youtu.be/EOOnQQZqq9I

■ 今回の成果の意義
 今回の時速100kmでの安定飛行確認は、単なる速度達成ではありません。

 航空機開発は、設計・解析から始まり、各種システムの単体試験や地上試験を経て、実際のスケールサイズの機体を製造し、飛行試験へと進みます。また並行してシミュレーターを活用しながら、操縦性や推進システム、飛行制御システムの検証を重ねていきます。

 しかし、どれだけ解析や試験を積み重ねても、実際に機体を飛行させるまで分からないことがあります。特に高速飛行時には、機体に作用する空気力や振動、構造への負荷、飛行制御システムの応答などが複雑に変化するため、設計段階で予測した結果と実機飛行の結果が一致するかを確認することが重要になります。

 SkyDriveが開発する機体は、従来の固定翼機やヘリコプターとは異なる、全く新しいコンセプトの航空機です。既存航空機で蓄積されてきた知見や飛行データをそのまま活用できるわけでなく、実機飛行を通じたデータ取得と検証が重要になります。

■ 2つの成果
1. 重要な技術的マイルストーンを達成
 高速前進飛行では、機体に作用する空気力や振動、構造への負荷、推進システムや飛行制御システムの挙動が大きく変化します。そのため、航空機開発において高速飛行試験は、設計や解析の妥当性を確認する重要なステップとなります。

 航空機開発では、飛行試験によって初めて明らかになる課題も少なくありません。実機で取得したデータが設計・解析段階の予測と大きく異なった場合には、追加試験や設計変更、場合によっては開発計画そのものの見直しが必要になることもあります。

 今回の飛行試験では、機体の安定性、制御性能、構造健全性および各システムの作動状況を確認し、設計・解析段階で想定した飛行特性と実機挙動が整合することを確認しました。
 
 これは、高速前進飛行という開発上の重要なハードルをクリアしただけでなく、これまで積み重ねてきた設計・解析・試験の妥当性が実機によって裏付けられたことを意味します。今後の認証試験および商用化に向けた機体開発を、より確かな見通しを持って進めることが可能になりました。

2. 都市部での運航を見据えた、コンパクトなマルチローター型・空飛ぶクルマの有効性を確認
 今回の成果は、SkyDriveが創業以来追求してきたマルチローター型の空飛ぶクルマという機体コンセプトの有効性を示す結果でもあります。

 SkyDriveは、都市部での利用を前提に、固定翼を持たないコンパクトな機体構成を採用しています。これは、離着陸場所の選択肢を広げるだけでなく、機体構造や運用を可能な限りシンプルにすることで、将来的な運航コストや整備性の向上につなげる考え方です。
 
 一方で、このような機体形態は従来航空機とは大きく異なり、十分な実績や飛行データが存在しません。そのため、実用速度域においても安定して飛行できるか、また都市での利用を見据えたコンパクトな機体構成が成立するのかを実機で確認する必要がありました。
 
 今回、12基の電動ローターとフライトコントロールシステムによる飛行制御が、高速前進飛行においても安定して機能することを確認できたことで、SkyDriveが目指す都市型航空機コンセプトの実現性をさらに高めることができました。
 
 これは単に時速100kmで飛行したという成果ではなく、これまで前例の少なかったマルチコプター型の空飛ぶクルマが、人々の新たな移動手段として成立し得ることを示す重要な一歩でもあります。


■ なぜ実現できたのか
 今回の成果は、一度の試験によって得られたものではありません。SkyDriveはこれまでに多くの飛行試験を実施するとともに、シミュレーション、風洞試験、地上試験、各種システム試験を重ねながら、機体の飛行特性に関する知見とデータを蓄積してきました。
- 豊富な実機経験の蓄積: プロトタイプ「SD-03」から続く開発経験と、これまで積み重ねた数百回の実機飛行データの解析
- 多角的な先行検証: 推進システム(EPS)の単体試験、宇宙航空研究開発機構(JAXA)での風洞試験、および地上振動試験(GVT)の実施
- 段階的な制御チューニング: 低速・中速域の飛行試験で得られたリアルタイムのデータをもとに、エンジニアとパイロットによる、各飛行フェーズでの慎重な飛行継続可否(Go/No-Go)の判断の徹底

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/38857/220/38857-220-b4fe041afacbd4dde4b2506d20a038ed-1178x376.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■ 今後について
 現在、世界の空飛ぶクルマ開発は、「飛行できることを示す段階」から、「実用速度域での安定飛行」「認証取得に向けたデータ蓄積」「商用運航を見据えた実装検証」の段階へと移行しています。

 SkyDriveは今回の高速飛行試験を通じて、実用速度域での安定飛行を確認するとともに、飛行試験を通じて蓄積した知見とデータを活用し、設計・解析で予測した飛行特性を実機で確認しました。

 これにより、型式証明取得および2028年の商用化に向けた開発を着実に前進させています。



※1 空飛ぶクルマとは:電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段です。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。


引用元:国土交通省(令和8年3月付)https://www.mlit.go.jp/koku/content/001994084.pdf


国内初!空飛ぶクルマ開発企業として国土交通省より「航空機設計検査認定事業場(ADO)」を取得
https://skydrive.co.jp/archives/70049


≪株式会社SkyDrive 概要≫
[表: https://prtimes.jp/data/corp/38857/table/220_1_4d5c5e4ef0220f24e1ac152a9eefd6aa.jpg?v=202606240416 ]

プレスリリース提供:PR TIMES