新型『フィット』の注目モデルは、やはり新方式に切り替えたハイブリッド車(HV)だろう。JC08モードによる社内測定燃費は36.4km/Lであり、トヨタ自動車の『アクア』を上回ってガソリンエンジン搭載車の燃費としては世界トップになる。
新型『フィット』のインテリアは、ドライバー・オリエンテッド感の強さがいちばんの特徴だ。
ホンダはこのほどメディア関係者向けに、3代目となる『フィット』のプロトタイプ(市販予定車)の技術説明会を開いた。次期フィットは国内の新鋭拠点として今月稼働開始した寄居工場(埼玉県寄居町)で生産し、9月上旬に発売する。
ホンダは昔から奇数世代が得意だ。初代を成功させると、2代目は守りに入って伸び悩み、「なにくそ!」と3代目でまた頑張ってきたのがホンダの歴史。しかし『フィット』は違う。
3代目となる次期『フィット』のLPL(開発責任者)を務める本田技術研究所四輪R&Dセンターの小西真主任研究員は、開発に当たり「4輪界での『スーパーカブ』を目指した」と話す。
いちばんの興味の対象は、やっぱりIMAからi-DCDにシステムを一新したハイブリッド。
3タイプ用意されるパワートレーンのうち、3代目『フィット』にふさわしいのは、ハイブリッドモデルだ。
これまで横並びに評されてきた日本のコンパクトカーの枠から飛び出し、まるで「フィットクラス」が新設されたかのような、気合いの入った仕上がりに嬉しくなりました。
ホンダが9月にフルモデルチェンジする主力コンパクトカー『フィット』。3代目となる次期モデルでもっとも注目を集めそうなのは、何と言ってもハイブリッドモデルだろう。北海道のテストコース、鷹栖プルービングセンターで行われた試乗会での短評をお届けする。
新型フィットの注目モデルは、やはりハイブリッドだ。ライバルのトヨタ『アクア』を凌ぐ36.4km/リトル(JC08モード社内計測値)という燃費性能を実現したこともニュースだが、ホンダらしい走りの楽しさを持ち合わせているところがポイント。