渡辺慎太郎|ジャーナリスト/エディター 1966年東京生まれ。米国の大学を卒業後、自動車雑誌『ル・ボラン』の編集者に。後に自動車雑誌『カーグラフィック』の編集記者と編集長を務め2018年から自動車ジャーナリスト/エディターへ転向、現在に至る。
BMW『5シリーズ』は1972年に初代がデビューし、50年以上の時を経て8代目となった。歴代の5シリーズと比較して決定的に異なるのは、新型5シリーズにはBEV版があるということである。『7シリーズ』のBEVを『i7』と呼ぶように、5シリーズのBEVも『i5』の称号が与えられた。
メルセデスベンツ『CLE』は『Eクラス』相当のクーペなのか。当たらずも遠からず、というのが正直なところである。
メルセデスベンツの『190E』が1993年にフルモデルチェンジを受けて『Cクラス』を名乗るようになり、同時に当時のW124が『Eクラス』と正式に呼ばれるようになった。新型Eクラス(W214)はそこから数えて6代目にあたる。
『EQE 53 4MATIC+ SUV』は、実はAMGにとって初となるBEVのSUVである。一瞬「ほんとに初めてか?」と思ったけれど、確かに『EQA』/『EQB』/『EQC』はAMGのパッケージオプションのみで、数字がふた桁のAMGモデルは存在していなかった。
◆「Eパフォーマンス」のメカニズム&パフォーマンス ◆50年以上続いた慣例がついに破られた ◆1430Nmのトラクションも大丈夫、と思わせる圧倒的な接地性 ◆AMG史上もっともSクラスらしいSクラス
『グレカーレ』は、マセラティにとってふたつの“第二弾”を持ち合わせている。ひとつは、『MC20』からスタートした新世代マセラティのポートフォリオに沿った第二弾のモデルであること。もうひとつは、マセラティ第二弾のSUVであることだ。
◆「EQEはセダンとSUVで乗り味に差を出したかった」 ◆巡航時に前輪をフリーにできるEQE SUVの4MATIC ◆「細かいことはともかく楽しんで欲しい」
ベルギーのアントワープで開催されたBMWの燃料電池に関するワークショップで、試乗車として用意されていたのは『X5』に燃料電池を詰め込んだ『iX5 HYDROGEN』だった。車体に“HYDROGEN”と書かれたBMWに乗るのは2006年以来のことである。
◆操舵を楽しむGTIに対してRは速さを楽しむゴルフ ◆エンジニアのプライドが感じられるブレーキ ◆一石二鳥の「Rパフォーマンストルクベクタリング」 ◆ゴルフの素性がいいからRが成立する
◆BEV発展期に登場したアウディの第三弾『Q4 e-tron』 ◆BEV専用プラットフォームを活かしたパッケージング ◆まごうかたなきアウディだった
◆エポックメイキングなマセラティ『レヴァンテ』と『ギブリ』 ◆「eブースター」でこだわった数秒のレスポンス ◆「これが本当に2リットルの4気筒なのか」と驚く ◆マセラティは官能的なサウンドやデザインだけではない
2022年の今年もさまざまなクルマに触れる機会を頂戴したけれど、もっとも想定外で期待以上で衝撃的だったのはBMWの新型『7シリーズ』かもしれない。
日本でもついに最新のメルセデス『SL』が発表となった。往年の名車である『300SL』を初代とすれば、7代目となるコードネーム“R232”は、「SL史上初」が盛りだくさんのモデルである。
◆EVへの「完全移行を宣言」したわけではない ◆EV専用アーキテクチュアを使う第3のモデル ◆圧倒的な加速感と優れた回頭性 ◆個体差?タイプによって異なる乗り心地