商用車廃部品の回収網を北日本に拡大、北海道資源循環センター開設…次の灯

北海道資源循環センター
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循環型環境ベンチャーの次の灯は、北海道北広島市大曲に「北海道資源循環センター」を開設した。

同社は商用車の廃棄部品であるDPFフィルターやSCR触媒を買取・再生し、白金・パラジウムなどの希少金属(レアメタル)を回収する事業を展開している。

新センターは商用車の使用済み部品の回収・保管・集約を担う物流拠点で、既存の再生・希少金属回収拠点と連携することで、北海道を含む北日本の資源循環体制を強化する役割を持つ。

同拠点は岡山県、埼玉県入間市、愛知県名古屋市に続く4拠点目にあたる。

■北海道進出の背景

北海道は農業・水産業・林業などの一次産業を基盤とし、広大な地域を結ぶ物流・運輸業が産業活動を支える地域だ。

こうした産業活動を支えるトラックなどの商用車には、排出ガス中の粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)を低減するため、DPFフィルターやSCR触媒などの排出ガス浄化装置が使用されている。これらの部品には白金・パラジウムなどの希少金属が含まれており、適切な回収・再資源化によって新たな価値を生み出すことができる。

一方、北海道は地域間の移動距離が長く、使用済み部品を効率的に回収・集約するには地域の物流特性に対応した体制づくりが重要となる。次の灯はこうした背景を踏まえ、北日本における商用車部品の回収機能を強化するため、北海道への進出を決定した。

センターが立地する北広島市は札幌市に隣接し、国道36号・274号や道央自動車道北広島インターチェンジなどの交通網を有する。同社はこの立地を活かして北海道内の整備事業者や関連企業との連携を強化し、道内各地からの部品回収を進める。

■4拠点体制で全国の資源循環ネットワークを構築

岡山県・埼玉県入間市・愛知県名古屋市・北海道北広島市の4拠点体制により、同社は地域ごとに回収した商用車部品を一貫した資源循環ネットワークとしてつなげている。

再生可能な部品は再び製品として活用し、再生が難しいものについても含有する希少金属の回収につなげることで、資源の価値を最大限に引き出す事業モデルを構築している。

経済産業省・資源エネルギー庁の「エネルギー白書2025」では、使用済み製品からの有用金属回収やリサイクル技術の高度化が重要な施策として位置づけられており、国内で発生する使用済み部品から希少金属を回収することは経済安全保障の観点からも重要性を増している。

また、政府が推進するGX(グリーントランスフォーメーション)や2050年カーボンニュートラルの実現、環境省が提唱する「地域循環共生圏」の考え方とも方向性が重なる取り組みだ。北海道も「ゼロカーボン北海道」を掲げ、2050年までの温室効果ガス排出量実質ゼロを目指している。

次の灯は今後、北海道内の整備事業者や関連企業との連携を深め、回収量の拡大と物流効率の向上を図るとともに、全国規模の資源循環ネットワークのさらなる拡充を目指す。

《森脇稔》

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