本田財団は9月15日、2026年の「本田賞」を多チャンネル型人工内耳の研究開発と臨床実用化、世界的な普及を先導したとして、グレアム・M・クラーク教授とインゲボルグ・ホフマイヤー博士に贈呈すると発表した。
人工内耳は、補聴器を使っても言葉の聞き取りが難しい高度・重度の難聴者向けの医療機器である。音を電気信号に変換し、内耳の蝸牛内に挿入した電極から聴神経を直接刺激して、音を脳へ伝える。
両氏は1970年代に、オーストラリアとオーストリアで研究に取り組んだ。従来の単チャンネル型に対し、音を複数の周波数帯に分け、それぞれの情報を異なる電極から聴神経へ伝える多チャンネル型を開発した。これにより、音を言葉として聞き取ることが可能になり、難聴者の音声コミュニケーションに貢献した。




