AM(アディティブ・マニュファクチャリング、積層造形)のソフトウェアとサービスを手がけるマテリアライズは、オープンで安全なソフトウェア戦略の次段階として、3つの新しい「CO-AM」ソリューションとそれを実現する新技術を導入すると発表した。
これは、AM業界で高まるワークフローの自動化と、異なるシステム間の連携(相互運用性)に対するニーズに応えるものだ。
今回発表されたのは、ユーザーの規模や目的に合わせた「CO-AM Professional」、「CO-AM NPI」、「CO-AM Enterprise」の3つのソリューション。これらは、新しいローコードの自動化技術「CO-AM Brix」と、クラウドベースのビジュアルエディタ「CO-AM Build Platform」によって実現される。
CO-AM Professionalは、多品種少量生産向け。ワークフローの自動化と追跡可能性を提供し、チーム内で信頼できる唯一の情報源を共有できる。
CO-AM NPIは、量産を目的としたAM部品の新製品導入(NPI)と品質保証を加速する。造形手順を最適化し、品質向上、造形時間短縮、コスト削減を図る。
CO-AM Enterpriseは、Professionalの機能に加え、製造実行や受注管理を組み合わせ、エンドツーエンドのワークフロー管理を提供する。これにより、グローバルな量産体制における再現性とコンプライアンス準拠を可能にする。
これらのソリューションを支える新技術として、800以上のアルゴリズムを統合したノードベースの自動化ツール「CO-AM Brix」や、クラウド上で部品やプラットフォームを編集できる「CO-AM Build Platform」が導入された。
また、次世代のBuild Processor(ビルドプロセッサ)は完全にオープンでモジュール化された仕組みを採用し、ユーザーが多様なツールを自由にワークフローへ組み込めるようになる。さらに、業界パートナーと連携し、AMの主要な構成要素を定義するオープンなドメインモデルを共有することで、業界全体の連携を促進するという。
マテリアライズは、2025年に開催される展示会「Formnext 2025」において、拡張されたCO-AMエコシステムや新技術のデモンストレーションを行う予定だ。



