ジェイテクトギヤシステム、クラウドERP導入…データ一元化とリアルタイム経営判断を実現

ジェイテクトギヤシステム
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フリーダムとSAPジャパンは、自動車部品メーカーのジェイテクトギヤシステムがSaaS型ERP「SAP S/4HANA Cloud」を採用したと発表した。プロジェクトは2025年3月より開始され、フリーダムがシステム導入の上流コンサルティングおよび構築を担当する。

1958年創業のジェイテクトギヤシステムは、自動車に不可欠な「ハイポイドギヤ歯切盤」の国産化に成功した部品メーカー。高度な技術力を基に、デファレンシャルギヤや円筒系ギヤなどの自動車部品を始め、精密なオーダー歯車や各種工作機械を提供し、日本の自動車産業・製造業の発展に貢献してきた。

同社はその歴史ゆえに業務・システムを部門別に最適化してきており、データの一元化は進んでいなかった。このためデータの維持管理に膨大な工数がかかり、リアルタイムデータに基づく迅速な経営判断ができないという課題や、個別最適の業務プロセスには属人的な作業も多く、組織の硬直化を招いていたなどの問題が顕在化するようになった。


《森脇稔》

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